第17回講師研修会
令和7年11月30日(日)13:00-17:00第17回講師研修会を実施しました。(安全衛生マネジメント協会・中小建設業特別教育協会共催)
今回は「講師としてのAI活用」をテーマにしました。
担当講師
今回は、前回で少し触れたAIの活用について、多くの講師が興味を持っていることが伺われたことから、もう少し実践的に掘り下げてみようといった趣旨で、AIについての実践経験が豊富な柴田講師をお迎えし、研修を企画しました。
まず林講師よりスケジュール説明があり、軽いストレッチをしてからグループに分かれ、参加者の近況報告へと進めていきました。
【研修項目】
①参加者近況報告
②ふり返り~前回研修の復習と半年間のふり返り
③講師としてのAI活動~AIとの付き合い方・・・柴田講師講義
④AI何でも質問コーナー
⑤クロージング~振り返り(学んだこと)と今後
近況報告とふり返り
4人前後のグループに分かれ、それぞれの近況報告、半年間のふり返りや情報交換の時間を取りました。
今回も北海道から広島まで、協会の講習担当歴1年未満から15年超、年齢も40代から70代までといった、非常に幅広い講師が参加しました。また、日ごろは顔を合わす機会がほとんどないため、どのグループも話がはずんでいたようです。
ふり返りとして、前回学んだ以下の点についての「実践してきたこと」と「苦労していること」をグループ内で発表し、意見交換しました。
- 講師の心構えと専門性
- 受講者が安心して学べる環境づくり
- 講師の態度や言動の注意点
- スライド作成のポイント
- AIを活用した研修作り
I講師:化学物質を担当する機会が多いが、未だ新しい講習ということもあり厚労省からも次々に資料が出されるので、最新の情報を届けるように小まめにチェックして講習に取り入れている。
また、PPTについては、出来るだけ簡単明瞭を心掛け、色も3種類程度にしている。AIについては、何をしたらいいのか全く知識がなく、講習についてどうマッチングするのかわからないので使っていない。
T講師:テキスト原稿をAIで読ませるとうまく要約してくれ、活用しやすい感じがする。テーマに関する根拠条文を引用しやすい。
実際の講習の中では、リスクアセスメントとKYの区別がついていない人が多すぎて苦労している。
講習中のコミュニケーションについて、一言だけの意思疎通の齟齬で激高されたこともあり、(首都圏は特に)修了証を渡すときは番号で呼ぶなど個人情報の扱いや、言葉遣いに気を付けるようにしている。
講師としてのAI活用
次に、今回のメインテーマであるAI活用について、「AIとの付き合い方セミナー」と題して、柴田講師に以下の概要でご説明頂きました。
- AIの正体を知る
- AIとの付き合い方
- AIの使い方実践編(仕事とプライベート別)
- AIの使い方(プロンプトの書き方のコツ)
- AIが得意なこと、できないこと
【概要】
最近は抑制されているものの、AIとは「予測変換の超高性能版」であり、あくまで次に来る単語の確率によって出力されているに過ぎないので、「噓をつく(ハルシネーション現象)」ケースが発生するものであること。
「とてつもない知識量」や「信じられない仕事の速さ」といったメリットと、ハルシネーションや「指示がないと動けない」「適当な質問に対して、饒舌に知識を披露してくる」などのデメリットがある。
こういったことを踏まえて「答えは自分で持つ。(自分が)答えを出すことを放棄しない。(AIに任せない)」ということが非常に重要であること。
著作権について、現在法整備中だが、一般的な利用なら特に問題なく、ChatGPTやGeminiにおいても、商用利用は禁止されていないようだ。ただし、例えば「ジプリ風」などと既存の画像や人物などを基に指示を出し出力したものなどは、著作権に抵触する可能性がある。なお、著作権については、受け手(非侵害者)側の主張によって変わってしまうので、明確な線引きが難しい部分がある。
- 仕事における使い方の例
- プライベートでの使い方の例
ここで、グループに分かれ、「仕事で使えそなアイデアを話し合ってみましょう」というテーマで意見交換をしました。
Ta講師:条件付けをして災害発生場面のイラスト作成を依頼すると作ってくれる。が、なかなか思い通りの図にならないことも多い。文書だと修正できるが・・・。
K講師:(冬季の雪国の)出張講習の依頼について依頼条件をインプットして前泊か否かとか、移動方法を訊くとちゃんと答えてくれる。また、外食についておすすめのところに答えてくれるなど。仕事では要約や事例、誤字脱字のチェックで使うことが多い。
M講師:グループ3名中2名使用。誤字脱字チェック、資料要約などに使用。プライベートでは外食先などで使用。
I講師:映画の解説などで使っている方もいた。車を買う際、燃費や性能、リセール率などを基にアドバイスしてもらう。自分自身は多少お金はかかるがGenspark(複数の生成AIと多数のツールを組み合わせてこなす「マルチエージェント型AIワークスペース兼検索エンジン」)を使用している。
どのグループもかなり盛り上がりました。
休憩をはさみ、引き続き柴田講師に使い方等について説明頂きました。
AIの使い方(プロンプトの書き方のコツ※上級編)
- 役割を与える
- 指示を具体的に書く
- たくさん書く(背景を伝える)
AIの得意なこと
- 24時間365日、いつでもご機嫌で相談に乗ってくれる
- 無茶ぶりや、無限のやり直しにも即時対応してくれる
- 人間の主観や思い込みを排除して、情報を整理してくれる
AIに出来ない3つのこと
- ゼロからイチを生み出す「真の創造」
- 最後の「意思決定」と、その「責任」(を負うこと)
- 人の心に寄り添う「共感」~文章は作れるがそこに「心」は無い
まとめ
- AIは“最高の新入社員”
- 大事なのは“主従関係”と“距離感”
- 難しい使い方は不要!アイデア次第で無限大
これらの要点について解説を頂き、積極的な使用を薦めて頂きました。
AI 何でも質問コーナー
このあと、初級者(未経験者)と上級者(経験者)に分かれ、上級者ルームは意見交換、メインルームでは柴田講師より初心者向けの説明をして頂きました。
- 生成AIの種類
- 簡単な使用例(アクセスの仕方、質問の入力、資料のアップロードなど)
Y講師:動画を読み込ませ、ポイントの要約は可能か?➡ 可能と思うが著作権注意
T講師:〇〇教育研究所のロゴを作るときに最適なAIは?➡ 「ナノバナナ」を使うといいのでは。
Y講師:生成したロゴを名刺に印刷しても著作権はOK?➡ 自分(柴田)は使っているが・・・
Ta講師:イラスト生成などの図はコピペか?➡ ダウンロードボタンがあると思います
Ta2講師:スマホでも使えるか?➡ 種類によりアプリもあり、使えます
Ta講師:原稿を大量、例えば100ページ読み込ますような場合は有料版が良いか➡スピードは変わらないが、思考モードを使える回数が無料版は制限がある。あとは学習機能に注意する必要がある。(オプトアウト機能を使用したほうが良い)
クロージング
個人ワークで今日の学びについてまとめ、チャットに記入するとともに、グループに分かれ意見交換をして、最後に全体画面で何人かの参加者に発表して頂きました。
H講師:AIは種類によって得手不得手があり、使い分けている講師さんがいたので、自分もそうしようと思う。
N講師:研修会に初めて参加。みなさんが真面目に取り組まれているので、自分も負けられないと思った。AIについてもぜひ使ってみたいと思った。
今回はAIの活用に関する最新の知識により深く触れることができました。
今回の内容を踏まえて可能な限り実践に生かしていただくとともに、6月に振り返りを兼ねた研修会を開催する予定である旨伝達して終了しました。
受講者様のご希望に合わせ、以下のタイプの講習会もご用意しています
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