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熱中症の死傷災害発生状況

厚生労働省発表の統計(速報値)によると、令和5年の死亡を含む休業4日以上の死傷者数は1,045人、うち死亡者数は28人となっています。業種別にみると、死傷者数については、全体の約4割が建設業と製造業で発生しています。また、死亡者数は、建設業が最も多く、製造業、警備業及び農業が同数で続きます、多くの事例で暑さ指数(WBGT)を把握せず、熱中症予防のための労働衛生教育を行っていませんでした。また、糖尿病、高血圧症など熱中症の発症に影響を及ぼすおそれのある疾病や所見を有している事例も見られ、その多くは医師等の意見を踏まえた配慮がなされていませんでした。

2023年の熱中症の発生状況をみると、死傷者のほとんどが5月から9月に発生し、月別発生割合をみると7月、8月の発生が高かった。死傷者数の発生時間帯としては15時台が最も多く、次いで11時台でも多く発生しています。また、屋内作業での熱中症発症もあり、必ずしも屋外作業でのみ発症しているわけではありません。年代別にみると、ここ数年は全体の5割近くが50歳以上となっています。

このため、すべての職場において、「職場における熱中 症予防基本対策要綱」(令和3年4月 20 日付け基発 0420 第3号)に基づく基本的 な熱中症予防対策を講ずるよう広く呼びかけるとともに、事業者が WBGT 値を把握してそれに応じた適切な対策を講じ、初期症状の把握と緊急時の対応体 制の整備を図るなど、重点的な対策の徹底を図ることが重要です。

≪参考≫ 厚生労働省(https://www.mhlw.go.jp)
令和5年 職場における熱中症による死傷災害の発生状況 PDF」(速報値)

 

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