【第4章】自由研削といしの取付方法・試運転③

第3節 研削といしの取付、取外し

研削盤と研削といしが規格どおり製造され、使用前の点検結果が有効でも、取付方法が不完全であると研削性能が悪くなるばかりでなく、研削といしの破壊事故などそのことに起因した多くの事故・災害が発生する恐れがあります。

以下は標準的なといしの交換手順の例です。

(各メーカーの取扱い説明書も参考にして下さい)

1.ディスクグラインダのといし取付・取外し方法

(1)オフセット研削といしの取付・取外し方法(例

※(例)は工機ホールディングス株式会社(旧日立工機100mm電気グラインダ。といしの種類等で若干取付方法が異なります。



2.卓上グラインダ研削といしの取付・取外し方法

(1)研削といしの取付・取外し方法

①カバーを外す
②アジャストプレートを緩め一番上に
③ワークレストを緩めて前に引く
④ボルトを緩めとしいを取り外す

(2)締め付け力

①といし内側のシャフトの2面幅にスパナをかけてシャフトを固定し、もう一つのスパナでといし締付けナットを回します。

②ナットのサイズに合ったスパナを使用して確実に締付けます。

③ナットが緩んでいると、グラインダの軸が回転した時に事故の原因に成りますが、ナットは回転により締まる方向のねじになっているので、回転中に緩むことはありません。

 

(3)バランスのとり方

といしは、焼き物なので全体を均一な組織につくることはできません。と粒が多い部分もあれば少ない部分もあります。このため、といしの重心が中心と一致するとは限りません。重心のずれたといしを回転させると偏心して振動が発生し、最悪の場合は破壊する恐れもありますし、研削作業に失敗する要因になることもあります。自動車を運転する時に時速40kmでは何ともないのに、時速100kmになるとハンドルが振れるようなことがありますが、これはホイルバランスが悪い証拠であり、重心の偏りによります。

高速で回転する研削といしも同じことで、といしが大きくなればなるほど、また精密研削などでもバランスをとらないと良い作業が出来ません。


次にバランスのとり方を説明します。

卓上グラインダなど両頭のものは次の手順で行ってください。

①まず片側にのみ、といしを取付けます。

②はじめに2個のバランスウェイトを左右真横に固定します。

③手で軽くまわして停止したといしの最下部が一番重いため、チョークで印をつけます。

④2~3回繰り返して行い、その平均のところに印を付けます。
ここが一番重い点になります。

⑤④の点の180度反対方向に印を付けます。この点が一番軽いので、バランスウェイトを動かして左右の適当な位置に振り分けて止めます。(点からの距離は左右均等とする)

⑥ゆっくり少し回してみて、どんな位置で手を離してもすぐ止まるようなら、バランスはとれています。止まらず動き出すようなら、さらにバランスウエイトの位置を調整します。




3.切断機といしの取付・取外し方法

①つまみネジをゆるめ、センターキャップを持ち上げます。


②ストッパを矢印の方向に押し込みといし軸の回り止めを行います。


③ボックスレンチでといしを締め付けている六角ボルトを左に回して外し、アウタフランジ、といしの順に取り外します。


④といしの取付は、逆の要領で行います。



4.エンジンカッターといし取付・取外し

 

●取外し

①アームカバーの長穴に六角棒スパナを差し込みながら、ボックススパナで反対側の取付ボルトを時計反対方向に回します。

 

②六角棒スパナが奥に入り止まります。そのままボックスレンチを左に回すと、取付ボルトがゆるみます。

 

 

 

③取付ボルト、フランジワッシャ、ホイールワッシャを取り外します。

④ダイヤモンドカッターや切断といしをゆっくり取り外します。

 

 

●取付け

①取付け金具類(ホイルワッシャ、フランジワッシャ、取付ボルト)に付着している切屑や汚れ、ごみなどをよく除去します。

 

②右図のように、各部品の向きに注意し取り付けます。
※ホイルワッシャを取付ける際、スピンドルの二面とホイルワッシャの二面を合わせて取付けます。
※ダイヤモンドカッターは回転方向の矢印が図のようになる向きで取付けてください。

 

③六角棒スパナをアームカバーの長穴に差し込んで回し止めし、ボックススパナを右に回して、取付ボルトを確実に締め付けてください。


 

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