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【第二章】8.その他

8.その他


(1)日常生活上の注意

日常生活における普段の注意の積み重ねによって健康を維持することが基本となりますが、具体的には次のような点に注意する必要があります。


 振動障害の症状は体が冷えることによって出現しやすくなります。従って、寒さを防ぐことと体を暖めることが大切になります。そのためには、冬の暖房はもちろんですが、適当な衣服等によって体温の調節をはかる必要があります。

 寒い戸外でのレクリエーションや夏の海水浴等では身体の冷えに気をつけます。衣類について詳しく説明しますと、作業中には汗がでます。木綿製の下着では汗が下着に吸収されて、その結果、下着の空気の含有量が減り、体が冷えることになります。作業中の下着は汗が出ても体が冷えない化学繊維製の下着を着るように注意すべきです。その意味において手袋はスキーの時などに使用される純毛製の手袋の着用が理想的です。

 入浴は血行をよくし疲れをとり、精神的にもリラックスしますので、少しぬるめの風呂に長くつかることを勧めます。

 通勤のオートバイ等は、身体の冷えばかりでなくハンドルの振動もありますので、単車の使用は避けることを勧めます。


 最近では家庭でも、日曜大工や庭の手入れ等に工具を使うことが多くなりましたが、そういった場合にもなるべく振動工具を使わないようにしたり、連続使用を避ける等の注意をする必要があります。


(2)栄養と睡眠について

 特別に振動障害予防のための栄養というものがあるわけではありませんが、栄養としてはその量と質のバランスがとれていることが必要です。また、十分な睡眠も身体の疲れをとって、翌日元気に働くことができる身体をつくるうえで大切なことであることはいうまでもありません。


(3)喫煙の影響

 喫煙は、ニコチンが肺から血液中に吸収され、体の血管を収縮させ振動障害が起こりやすくなりますので、特に振動業務に従事する人にとってタバコはよいものではありません。できれば禁煙することをお勧めします。



 

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