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7-1 ヒューマンファクター(人間の行動特性)とヒューマンエラー

(1)ヒューマンファクター(人間の行動特性)とは

ヒューマンファクターとは、「錯覚」「不注意」「近道行為」「省略行為」の4つに代表される人間の行動特性である。

このヒューマンファクターのうち、特に意図しない行動の結果、異常な状態、事故、災害につながった要因をヒューマンエラーという。


ヒューマンファクター

(2)ヒューマンエラー

① 人間の情報処理の仕組み

人間が受け取るさまざまな情報は、五感で感じて脳に情報として送られる。これを、「情報の認知・確認」という。その情報を脳で処理し、行動を決定して、手足に指示を送ることを「情報の判断・決定」という。その結果、身体の「操作・動作」が行われる。

これら一連の過程が「人間の情報処理」の仕組みである。


②ヒューマンエラー

人間は受け取った情報を処理する際に「知識として記憶し、蓄積しているもの」「学習したもの」「行動したもの」などを基礎として、情報を正しく提供・伝達していれば正常であって、ミスやエラーは発生しないといわれている。

だが、それらが「内的要因」や「外的要因」によって正しく提供・伝達されなかったときに、さまざまな人間のミスやエラー(ヒューマンエラー)が生じるといわれている。


③ヒューマンエラーの発生要因

人間がミスやエラーを引き起こす要因には、内的要因と外的要因がある。内的要因とは、「この程度なら大丈夫だろう」という思い込みや「作業に集中していて他の危険に気付かなかった」などの人間側の要因である。外的要因とは、作業が切迫していたり、複雑すぎたり、単調すぎたりするなどの環境側の要因である。

ヒューマンエラーが直ちに災害に結びつくわけではなく、それらを災害に結びつける要因が多数存在している。これらの要因を把握し、なくすことが大切である。


④ヒューマンエラーの防止

人間は必ずエラーを起こす。そして、ときには無意識のエラーではなく、危険だと認識したうえであえて行動を起こすこともある。問題はなぜそのような行動を起こすのかというところにあるが、その原因は以下のものが考えられる。

  • イ. リスクが主観的に小さい
  • ロ. 成功したときのメリットが大きい
  • ハ. リスクを回避するデメリットが大きい

このような作業者のヒューマンエラーを防止するためには、人間の持つ「錯覚」「不注意」「近道行為」「省略行為」などをよく理解したうえで、いかに安全を確保するかの対策を立てることが不可欠である。それは自分勝手な主観的臆測による不安全行動を、防止する習慣を作ることである。

不完全なヒューマンファクターを的確に捉え、ヒューマンエラーを起こさないように危険を予知する活動が、災害防止における最も重要な課題の一つである。


ヒューマンエラーの発生要因

 

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